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「石ころ」にメッセージを。
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2001-91-11 Fragment, Stone, Pentagon (5891422372)

なぜか「石ころ」に興味が湧いた。
変ったカタチや色、模様の石を集めることを趣味とする人も多いらしいが、私は何の変哲もない道ばたの「石ころ」に惹かれている。

小学校の頃、よく下校途中に石を蹴って帰った。
溝に落とさずどこまで同じ石を蹴っていけるか、向こうに見える電柱に何回の石蹴りでヒットさせられるか(ゴルフのように)、鬼役の友達が蹴る石に当たらないように避ける鬼ごっこの変形版など…ルールは様々だったがそんな遊びをよくやった。
「石ころ」は人類誕生以前からあるから、きっと古今東西の子供たちもまた同じように遊んできたのだろう。

何の変哲もない「石ころ」は、こうやって子供たちの足で日々、移動していく。
通学路の石は昨日と同じ場所に留まっていたことなどない。

この何でもない「石ころ」に情報をのせることを、ある日ふと思いついた。
石に絵やQRコード、メッセージを書き込み、路上のどこか一点にリリースする。
そうすることで、石は子供たちの石蹴りで情報発信者の予期せぬ場所まで運ばれていく。
これは電波やネットに映像や音楽をのせることと同じ、メディアではないだろうか。
 
先日開催されたMaker Faire Tokyo 2013というイベントで「石ころ」に画像やテキスト、QRコードなどをペーストし、防水性を持たせるキット「じっけんのマコちゃん」を発表した。
キット製作の背景には上に書いたような思いがあったのだが、解説では「石ころに画像データをペーストするためのキット」だけにしておいた。あれこれ言うよりもお気軽に楽しみ、自由な発想で利用してもらいたかったからだ。
「自分のメッセージをこめた石ころをどこかにリリースしてみて」という点は重要だが、そこまであえて言わなかった。

私は「石ころをメディア化する」ということを考えた際、あれこれ調べる過程でバンクシーを知った。
見た人がはっとするような毒のある"作品"を"壁"に描き発表している正体の明らかになっていないアーティストだ。
(バンクシーについてはwikipediaなどを参照)



こういった表現手法とそれを規制する法律は常にせめぎ合う関係だろう。
横浜の名所となっている桜木町のガード下で多数のグラフィティを見た時は非常に感動したが、同時にいくら完成度が高いとしてもそれがもし自宅の壁に描かれたら迷惑と感じる方が勝る。
お互いの妥協点として、公に作品を描くことを公的に許された「リーガルウォール」というものもあるが、あらかじめ用意された壁に対しアーティスト側がどう感じるかは様々だと思う。

それでは路上の「石ころ」に何か細工をすることは法的にどうなのだろう?
キットを作る前に調べたところ、「道ばたの石は誰のものでもない」ようだ。
自然にそこにあるものに自然にわき起こった感情を表現することは、誰にも規制されない(もちろん他人の家の庭石を奪い取ったり、線路に置き石したり、投石し何かを壊すこと等は法的に裁かれて当然だ)。

そこにメッセージをのせてみたらどうだろう?
雨、風で運ばれ、誰かが拾い上げる。人間の意識と無関係の自然現象と、人の意識で情報が動いていく。
溝に落ちた「石ころ」は目の前から消えるが、想像以上の時間存在し続ける。
それは時と場所を変えて、いずれ必ずどこかでリリースされる。

…なんてぼんやりと想像したままキットは完成した。
そして、どうも上手く話せないまま埋もれそうなのでブログで多弁になってみた。
イベント会場でロケットコミュニケーションズ初のキットを買ってくれた方、本当にありがとうございました!
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