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早く来すぎた未来「DS-320」(京セラ)
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「未来」はちょっとした片付けの途中、押し入れの奥から出てきた。
電源を入れたら「圏外」と表示された。


写真の電話は、京セラが97年11月にリリースしたPHS「DS-320」。
当時、大学生であった私が初めて所有したPHSである。

持ち歩くには「でかすぎる&重すぎる」という点で、飲み会で初対面の人と話すネタに重宝した記憶がある。
しかし、単にでかくて重いPHSではない。日々これを携帯するのは大変であったが、驚くほど高機能であったのだ。
それは未来を先取りしすぎたと言って良いくらいだと思う。

今日はちょっとだけオーパーツぽくもある、当時の「早すぎた未来」に触れ、懐かしんでみる。





 
このPHSは何ができたか?

i-mode(99年1月発表)よりもずっと早い97年の段階で、単体でプロバイダに接続してのブラウジング、メール読み書きを可能としていた。
また、オプションのカメラを装着すればテレビ電話までできた。
さらにはユーザー製作のプログラムをネットから落とし、様々なアプリがインストールできた。。(iアプリが2001年)
細かい点で言えば、ホーム画面下のバナーを自作のBMP画像(白黒だけど)に置き換えられる「壁紙」変更機能もあった。

今思えばi-modeよりもスマートフォンに近い。
そんなPHSが、世間が本格的な世紀末ムードに包まれる以前の97年に存在したのだから驚きだ。
 

押し入れの中から、箱入りで出てきた。箱を開けるのは今世紀初かもしれない。
 
マニュアルが3冊もある。「NIFTY-Serve」の入会案内も。
 
本体は金属で覆われており、ずしりと重い(175g!)。そしてデカい。。当時のPHSの中ではかなりの存在感だった。
 
キーパッド裏の金属カバーは、スライドして簡単に外れるのだ…
 
キーパッド裏のカバーを外して横から見たところ。
これ、どこかで見覚えありませんか?






 
実は、PCカードだ。
今ではすっかり見なくなったが、当時のノートPCには本体横にスロットがほぼ必ずついていた。DS-320はキーパッドがそのままPCカードになり、PCに挿入できてしまう。
時刻合わせやアプリの転送、そしてノートPCをネット接続するモデムとして使用できた。
このへんも珍しくて、私は学生当時に受講した「インダストリアルデザイン」の授業でこの形状についてレポートを書いた覚えがある。

余談だが、DataScopeDS-320の後継機はdocomoの携帯電話版。
i-mode対応か…と思いきやi-mode発表前の発売だから当然対応していない。
そこで早すぎた感じもまた不運である。
---

当時はこの重いDS-320と、さらに重いノートPCをリュックにつめて旅行に行き、旅先からわざわざ日記や写真をアップロードしてみたりした。田舎に行けばPHSは決まって圏外だったから、通信可能なエリアを探すのもまた旅の一部であった。

20世紀は通信速度も遅く、ネット接続を確保するのさえ一苦労。そして機器が重かった。
だから今よりももっとパケットのひとつひとつを噛みしめ、味わい、愛しく思いながらネットしていたような気もする。
あれはあれで精一杯の未来を楽しんでいたなと思う。
 
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